8月4日(金)、福岡県の「福岡教育センター」のお招きを受け、120分の講義を行いました。

「福岡県の子どもたちの可能性を伸ばすため、教職員の学びを止めない」を合言葉に、教育の未来を創るための研修・研究・支援を取り組みの三本柱に据え、教育課題の改善・充実に取り組む同センターでは、県内公立学校(小・中・高・特別支援)の中堅教諭以上の教職経験をお持ちの先生方が集い、学び合っています。

今回は令和5年度4回目となる「福岡教師塾」。これまでの講師陣には、文科省審議官、東大名誉教授、人間国宝、劇作家の平田オリザ氏などが名を連ね「果たして私のような者で勤まるものなのか」と、少し不安顔のひきたよしあきでしたが、準備を整え出発。

福岡には前日に入り、当日、JR篠栗(ささぐり)線に揺られてオレンジの屋根が可愛らしい、のどかな佇まいの篠栗駅まで。夏真っ盛りで気温は35℃近いのに不思議と暑さを感じないのは、ビルがなく一面緑に囲まれているからでしょうか。この一帯は九州のお遍路さん「篠栗四国八十八箇所巡り」で有名な地域。霊峰若杉山から吹く風が、力強い霊気を運んでくれているかのようでした。

会場に入ると70名近い先生方で、びっしり。子どものころは、職員室に呼ばれるだけでビビっていたひきたよしあきが、先生を前に講演をするのです。緊張でのどが渇きます。

120分講義の前半は、日常的に小学生から大学生まであらゆる年代に教え、語り合い、文通し、ふざけあっている中でつかんだいまの子どもや若者たちの目線、考え方について述べ、後半は、この時代に教師が生徒に語るとき、何を注意すればいいか、どんな励まし方をすればいいかなどについて、実習を織り交ぜながら話しました。

最後まで固い雰囲気を崩すことはできなかったけれど、生徒たちをリスペクトすることの大切さは伝えられたと思います。満足のいく講義ができました。

終了後、玄関を出ると、次の講演先の佐賀の皆さんが車で迎えに来てくれていました。

福岡研修センターの方々と佐賀の仲間たちと一緒に記念撮影したら、なんだか九州一円のご縁が一気に広まったような気分になりました。
ありがとうございました。