晩秋らしい肌寒さを感じる小雨模様の11月10日(金)、奈良市の教職員のみなさんに向けて講義を行いました。参加された先生方は図書委員の方が多く『大勢の中のあなたへ』を通してひきたよしあきへの親近感がとてもあるとのこと。今回もまた、ありがたいご縁を結んでいただきました。

コロナ禍以降、地域を問わず、子どもたちのコミュニケーションは依然厳しい状況にあります。さらに今回は、若手とベテランの教員間の円滑なコミュニケーション方法についても語ってほしいとのこと。企業ではよく聞く話ですが、学校現場でも同じ問題意識を持っていることを知り、お役に立つことができるのならと3時間の研修に臨みました。

大変に気持ちのよい講義でした。長丁場にもかかわらず、先生方は集中力を切らすことなくしっかりとこちらに顔を向け、時には大きくうなずきながら話を聴いてくれていました。講師でありながら、ひきたよしあきはたくさんの先生方に見守られているような心持ちに。会心の講義になったのは、先生たちのおかげです。

講義が終わるや否や、若い女性教諭が来て「先生、私、2016年の大阪芸大卒で、いまは奈良で美術を教えてます!」、中年の男性教諭からは「私の妻、大阪芸大卒なんです。今日の話、喜ぶなぁ」と話しかけてくれました。

講義の疲れも吹き飛ぶうれしさです。

さらに帰りがけには、担当の先生から「来年も、ぜひ講義してください」と。次回は、若い先生方を中心に聞いてもらいたいとのこと。

「もちろんです!」と二つ返事。

先生といっても、年齢的にはみんな学生と同じように愛おしい。大谷翔平のように子どもたちにグローブを配ることはできないけれど、すべて与えるつもりで頑張ります。

帰り道においしい奈良漬を買って、古都奈良をあとにしました。