2022年12月25日(日)、『トイレでハッピーになる366の言葉』(主婦の友社)の発売を記念し、八重洲ブックセンターにおいてトーク&サイン会~「自分をハッピーにする言葉」の見つけ方~が開催されました。

コロナ、戦争、元首相の暗殺…大人にとっても暗く重苦しい昨今の社会情勢は、感受性が強く心身ともに成長過程にある子どもたちを大人以上に苦しめました。そんな子どもたちにエールを送りたい。その一心で書き上げた本書のイベントには多くのお客様が足を運んでくださいました。

講演では、人間はさまざまな関係性の中で日々変化していくのだから、自分をハッピーにする言葉は毎日変わっていい。その自分を「一貫性がない」と言って責めるのではなく、毎日の自分の心の変化を柔軟に肯定するところにハッピーが存在すると、「自分をハッピーにする言葉の見つけ方」を指南。

また、「今日もよくがんばったね」「まだ眠いのに朝起きてえらいね」「毎日生きようとがんばっているね」と自分で自分を励まし、ほめたたえ、肯定し、言葉をかけてあげる。「気持ちいい」「おいしい」「ありがたい」と自分の気持を声に出すことがハッピーにつながるのだと、「ハッピーになる言葉」とは自分が自分に与える言葉であると話しました。

途中、本書制作に10代の視点からアドバイスを与えてくれた大阪芸術大学の教え子の学生がゲストとして登場。制作秘話なども織りまぜながら、「作業は楽しかった」「自分がした赤入れが反映されていて嬉しかった」などと肩の力の抜けた様子で話し、会場を沸かせました。

イベント当日の12月25日の本書の言葉は「世界は、きみを大好きだ!」。ひきたよしあきはこの言葉を「ハッピーになる言葉としてみなさんにお伝えしたい」と語りました。目の前にいる子ども、パートナー、友人、知人、そして誰より自分に向かって「世界はきみを大好きだ。きみを愛している。いてくれるだけでいいんだ」そう伝えることができれば世の中はハッピーになるのだと思うとの言葉に、話を聴いているみなさんは大きくうなずいていました。

最後は、本書の12月31日の言葉を紹介しながら「今年、いろんなことがあったとしても、『よくやったね』と言ってほしい。自分、家族、愛する人に対して『いろんなことがあったけど、よくやったね』と。こうして生きて年を越せることがどれほど幸せなことかということを、みんなで味わってほしい。そして、来年がハッピーになる言葉を見つけていってほしい」と語り、同時に「言葉は薬。言葉で人間は変わっていく。厳しい言葉を言えば厳しい人間になっていってしまうし、自分に対して厳しくすれば人にも優しくできなくなる。この厳しい世の中で、厳しい言葉はもうよそうじゃないか。自分に対しても世界に対してもやわらかく、優しい、励ましの言葉でみんながハッピーに、世界中の人が笑って暮らせる世の中であることが大切」と言葉を結びました。

サイン会には長い列が。なかにはゲストの教え子にもサインを貰う人も。また、遠方から駆けつけてくださった方や、懐かしい顔もちらほら見え、クリスマスらしいあたたかなひとときが流れました。